良かった / 感想を書きたくなった漫画など(2022年5月)
少し溜まってしまいました。基本的に面白いしか言ってないです。感想の文章量は、作品への熱量と関係ありません。
漫画などなど
新しいきみへ
数話では展開が読めないです。絵も良くて、とても面白いです。
煩悩☆西遊記
エロ要素あり西遊記コメディ漫画。三蔵法師が禁欲するだけで面白いです。
上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花
お酒と恋愛百合漫画。Vtuberの名取さなさんの宣伝で知りました。漫画自体も良かったのですが、巻末にある作者の後書きが軽快 & 素敵な文章で気に入っています。
篠崎くんのメンテ事情
現代社会と魔法(+機械)の日常ファンタジー。キャラクターの名前が植物や季語から取られているようで興味深いです。
魔女と野獣
重厚な世界観の魔術ファンタジー。とても面白いです。連載誌のヤンマガサードが廃刊になったときは少しドキドキしましたが、現在は月刊ヤンマガに移籍して連載中です。
リビルドワールド
サイバーパンクSF。とても面白いです。原作ノベルも購入済みなのですが、コミカライズ版のネタバレになってしまうのが怖く、なかなか読み進められていません。
あそびあそばせ
もう完全に新聞部と美術部の日常百合漫画と化していて、フリーダム感があります。
めんつゆひとり飯
料理の味付けをすべてめんつゆで解決しようとする過激派が主人公。ほのぼの日常4コマ料理漫画。
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
皆さん、主人公のことが好きすぎではないでしょうか。独特な雰囲気があります。
常敗将軍、また敗れる
中世タクティクス系漫画。撤退戦や負け戦ばかりしています。主人公の魅力がすごいです。
「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい
魔王討伐系設定のファンタジー。作品名からは受けるイメージとは異なり、シリアスな描写が多いです。
残念妖精ドルマさん
魔法少女ものコメディ漫画。1話目の掴みがすごかったです。魔法少女の妖精が主人公という設定は、珍しい気がします。
空気が「読める」新入社員と無愛想な先輩の話
「サトラレ」の逆。先輩が優しければ、後輩も頑張り屋で、読んでいてほんわかします。
JKさんちのサルトルさん
全3巻完結。良い話ばかりで、もっと続きが読みたかったです。すでに作者さんは、新作を連載中ではありますが、直近の読み切り「ログインできない」も、とても良かったです。
ゴールデンカムイ
完結とのことで。雑誌連載の単話だと途中からストーリーが把握できなくなってしまい、しばらく読んでいなかったのですが、無料閲覧キャンペーンで残りを一気に読みました。
この作品は、女性人気が高いとよく聞くのですが、実際に身近で普段漫画を読まない女性も、結構な人が読んでいて、すごいなぁと思っていました。メディアでもよくプッシュされており、海外でも大英博物館の漫画イベントでメインを張っていましたね。
これは、結構不思議なことだなと思うところがありまして。この作品、過激描写・グロ描写・性癖描写・鬱展開などのオンパレードです。これらの要素は、苦手な人も多くいる印象があり、中々に「濃い」作品だと思っています。それにも関わらず、これだけ作品が広く受け入れられているというのは、一重に作品の面白さ(+BL描写)の賜物、といったところなのでしょうか。それに加えて、表紙やビジュアルが、どうみても「アイヌを題材にした正統派の冒険譚(注:いや、まぁその通りなのですが)」的な、良い意味で表紙詐欺な一面があり、多くの媒体への露出(注:もちろん「作品が取り上げられること」の意味です)することによるハレーションが少ない点も好影響だった気がしています。
図書館の大魔術師
イラストもさることながら、感情描写がとても繊細。ストーリーも独創性があり面白いです。
キャラ毎の思考や振る舞いに芯が立っており、作者の意図が介在していない中立性を感じます。特に議論するシーンでは、それぞれのバックグラウンドや性格から導き出される意見が、まさにそのキャラが考え出しそうな内容で説得力があります。実際の議論を切り取っているかの様な。フィクションの中にリアリティを感じます。どのように会話シーンを組み立てているのか、気になります。
今作の6巻が発売と連載誌面上で告知があり、そろそろ前作の巻数に近づいてきました。作者の前作「7th GARDEN」は、物語の核心を突く終盤であり新キャラも沢山登場してうおー、というところで、唐突に更新がストップしそのまま未完状態となっています。今作も同じ様にならなければ良いなと勝手に思っています。
前作は、JSQ誌面上にて療養で更新延期との告知後、そのうち何も音沙汰がなくなり、数年後にいきなり今作が他社雑誌「good! アフタヌーン」で連載開始(恐らくですが、先行して同誌面上で読み切り掲載もあったかと記憶しています)されたため、個人的にはかなり戸惑いがありました。「んえぇ!? 療養で更新停止中ちゃうんかったん!? べべべ別の漫画書いてたん!?」と。色々事情があるのかとは思いますが、JSQ・作者のどちら側からでも何かひとこと説明があると良かったです。結局、未だに打ち切りなのか何一つ分からないまま、作品が闇に葬られた感じでして。毎月連載が楽しみで単行本も購入していた読者の一人としては、とても残念でした。(もしかすると、更新再開というウルトラCが起こる世界線があるのかも知れません)